2014年7月30日水曜日

翻訳の進捗について

前の記事にある通り、スペイン語対応の新バージョンリリースがありました。関心のある方はダウンロードしてみてください。

合わせまして日本語訳の進捗をここでお知らせします。

前回の報告より大きく間が空いてしまったことを深くお詫び申し上げます。


概要としては以下のような状況です。

  • 笑美:レビュー2中
  • 華子:レビュー2中
  • リリー:表記の手直しのみ
  • 琳:表記の手直しのみ
  • 静音:表記の手直しのみ

リリー・琳・静音については、訳文のレビュー・監訳はほぼ終了し、細かい表記や誤字脱字・テキスト溢れ等の直しを終えた段階でfixとできる見込みです。

笑美・華子については現在もレビューが継続しています。最終的にはレビュー後に筆者による監訳作業が発生しますが、ここでの修正量によって期間が変動することが予想されます。

また各ルートについて、実際に翻訳済みテキストをゲームに組み込んでの動作確認を並行して行っています。いずれのルートもゲームとしてはプレイ可能な状態になっていますが、クオリティ向上のため鋭意作業中です。

最終的なリリース目標ですが、可能であれば年内、遅くとも来年1月末までに作業を終了したいと考えています。これ以上の延伸はしない予定です。

デバッグのご協力について数名の方からお申し出をいただいており、深くお礼申し上げます。全ルート分のテキストがfixできた段階で、改めてこちらからご連絡させていただきます。

よろしくお願いします。

2014年7月28日月曜日

かたわ少女1.2リリース - スペイン語訳の追加


かたわ少女の新規アップデートにともない、新しい言語が追加されました - スペイン語です! オリジナル版のリリースから2年半、熱心な翻訳チームが無事かたわ少女完全版の翻訳プロジェクトを成功裏に完了させました。チームからのコメントをご覧ください。

こんにちは。

私たちのチームはかたわ少女を中南米スペイン語に翻訳しました。ただし設定画面では「International Spanish」と表記されています。今回ファンの皆さんにメッセージをお届けする機会をいただきましたが、当方イマジネーション不足のため、歴史のお話をしたいと思います。

このプロジェクトの始まりはかなり不安定なものでした。公開されているのがKSのデモ版のみだった頃、あるファン集団がこのデモ版にスペイン語訳を追加したいと考えました。しかし諸事情によりこれは実現しませんでした。その後、2011年中頃のことですが、新たに翻訳をやり直して、そこから成り行きを見ていくほうが面白いのでは、という考えが私たちの中から出てきました。しかし2012年になり、かたわ少女1.0がリリースされます。それはプロジェクトの中断、あるいは完全版に向けて作業のやり直し・拡大をしなくてはいけないことを意味しました。良くも悪くも、後者が選ばれました。

ここまではほぼ一人だけの体制で、進捗も非常に遅いものでした。新規メンバーが加入したことで一時的に状況は変わりましたが、それもやがて立ち往生してしまいました。直後、プロジェクトは非常に緩やかな死を迎えるだけの状況に捨て置かれます。

ところが幸運なことに、この惨状について尋ね、手伝いたいと申し出た別の人物が現れます。この新入りのおかげで作業が捗り始め、webサイト、掲示板、IRCチャンネル等が立ち上がり……そこからは全てがきちんとした形を取り始めました。新規メンバーが加入し、さらに後を追って入って来る人もいました。それでもなお、プロジェクトの期間中、スムーズに進んだものは一つもありませんでした。調子の良いときもあれば、とても悪いときもありました。良くて未完成の作業を残したまま、メンバーが消えることも多々ありました。それでも、私たちの幾人かに取っては、もうやめるには遅すぎたのです。

私たちは名のないグループです。そのほとんどはビジュアルノベルという媒体に対する実績もなく、翻訳の経験もなく、おそらくは今後他のプロジェクトに関わることもありません。目標はつねに、できうる限り最高のクオリティの翻訳を完成させることでした。スペイン語話者の世界がとても広く、多様であることは承知していますが、多くの方々が私たちの成果に満足していただけること、そしてこのゲームをありのままの形で楽しんでいただけることを願っています。

2年以上の奮闘の末、私たちはようやくこれでおしまいだと、かたわ少女1.2が出たと言うことができます。最後まで残り、力を貸してくれた皆さん、この翻訳をみなさんに捧げます。ありがとうございました。そしてさようなら。

新バージョンはかたわ少女公式サイト、または下記リンクからダウンロードできます。

Torrent: Windows | Mac OS X | Linux
DDL: Windows | Mac OS X | Linux


これまでのリリースと同様、1.2は過去のKSリリースを置き換えるスタンドアロン版であり、新規ユーザー向けとなります。すでに読了ずみの方については、新しい対応言語に関心があるか、細かいテキスト修正にこだわりのある方以外は、新バージョンを入手する必要はほとんどありません。もちろん、私たちおよびスペイン語話者のご友人のみなさんのために、torrentのシードは大歓迎です。

- Aura

2013年11月5日火曜日

2013年夏コミ刊 Imperfect Spectrum 電子版を公開しました


4LSの5冊目のかたわ少女イラスト集 "Imperfect Spectrum" PDF版が公式サイトからダウンロード可能になりました。(こちらは英語版になります)

2013年8月のコミックマーケット84で発刊されたものになります。これまでの既刊と同様、開発スタッフとゲストによるイラストが収録されています。どうぞお楽しみください。

2013年10月19日土曜日

翻訳進捗について

翻訳チームの者です。

以前の報告からかなり間が空いてしまいました。大変お待たせしております。

現状はおおむね以下の通りです。

 
Act2
Act3
Act4
笑美
レビュー1完了
レビュー1実施中
レビュー1実施中
華子
レビュー1完了
レビュー1実施中
レビュー1実施中
リリー
レビュー1完了
レビュー1完了
レビュー1実施中
レビュー2完了
レビュー2実施中
レビュー1完了
静音
レビュー1完了
レビュー1実施中
レビュー1実施中

レビュー2(2回目)終了の時点で、誤訳や不自然な言い回しを修正しきることを目指しています。
その後は実ゲームでの動作チェックや誤字脱字の修正等を行い、完成となります。

ルートごとに翻訳チームのメンバーが作業を担当していますが、学業や仕事の合間の作業ということもあり、なかなか全速力でとは行かないのが実情です。

可能な範囲で動作チェックを並行させるなどして、全体的な作業のスピードアップを図っていきたいと考えています。

目標としては来年3月までに全セクションでレビュー1完了、ルート2本でレビュー2完了、各ルートAct2で動作チェック開始を考えています。

もし英訳文のチェック・ゲームの動作確認等、ご協力いただける方がいましたら随時ご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願いします。

コミティア106参加のお知らせ

翻訳チームの者です。

直前の告知になってしまいましたが、明日のコミティア106にサークル参加いたします。
夏の既刊"Imperfect Spectrum"と、体験版のCD-Rを頒布予定です。

体験版はプレイ済みの方が大半とは思いますが、プロモーションということで用意してみました。中身はAct1V5で以前頒布したものからバージョンが上がっていますが、公式サイトからダウンロードできるものと中身は同じです。もし「ダウンロードはちょっと……」という方がいましたら、こちらもご利用ください。

また、先日のJapan Expoにて頒布されたフランス語訳チームによるイラスト集を入手することができましたので、参考展示いたします。(販売はありません)

よろしければぜひ足をお運びください。

2013年8月23日金曜日

かたわ少女フランス語版 特典イラスト集が公開されました


かたわ少女フランス語版の翻訳を担当したKawa Softが、リリースに合わせて製作したイラスト集が公開されました。

ゲーム内のイラストに加えて、新規のイラストが収録されています。内容はフランス語ですが、解読困難な文章は多くないと思われます。7月にパリにいけなかった方はこの機会をご利用ください。ゲームの翻訳とイラスト集の製作につきまして、改めてKawa Softにお礼を申し上げます。

翻訳チーム注:

このイラスト集にはかたわ少女完全版内のCGの大半(18禁シーン含む)が収録されています。完全版をプレイされていない方はネタバレに十分ご注意ください。

ダウンロードリンクはこちらの記事から参照ください。

http://katawashoujo.blogspot.jp/2013/08/kawasoft-artbook-now-available-for.html

2013年8月16日金曜日

Raide氏来日記念インタビュー


翻訳チームの者です。
Raide氏が今般来日されたのを機に、せっかくなのでインタビューを行いたいと思い、いくつか質問させていただきました。

■かたわ少女について:

・ゲームのことを知ったのはいつですか? 開発に参加しようと思った経緯はどんなものでしたか?

別のビジュアルノベル開発プロジェクトに参加している間に、かたわ少女のことを知りました。このプロジェクトは目標が大きすぎ、満足な進捗もなかったため、行き詰まっていました。かたわ少女については、開発チームが匿名掲示板から発生したという面白い経緯に引かれたのと、障害というテーマをちゃんと扱って欲しいと思いました。イラストレーターの枠に空きがあったので、KSキャラのファンイラストを大量に持ち込んで、開発者たちの目を引こうとしたわけです。

・リリーのイラスト担当となった経緯はなんでしょうか? KS内ではどのような絵を描いていますか?

リリーの担当になったのは、単純に前の担当者がいなくなったためです。KSのイラスト面で私が担当したのは、リリーの立ち絵と、イベントCGの半分くらいです。仕上げ作業は他のイラストレーターが行いました。そのほかには、誰もやる人がいなかったので、サウンドや音楽のディレクションも志願して行っています。結果的にはとても面白い経験でした。

・開発中に楽しいと感じたことはなんですか? 大変だと感じたことは?

楽しいと思ったのは、大事なこと、価値あること、大きな影響を与えうることをしているという感覚を得られたことです。大変だったのは、仲間の期待を裏切ってしまうのではないかという不安に常に駆られていた、という点です。

・完成後、KSそのものについてどのような印象を受けましたか? ファンからの反響の大きさについてはどう感じられましたか?

私たち開発者は何よりも自分たちのためにKSを完成させました。大きな反響については余録のようなものと思っています。次回作はかたわ少女よりもさらに面白く、野心的なものでないといけないんじゃないか、というプレッシャーを感じることもあります。


■ご自身について:

・かたわ少女の開発者のみなさんは世界中から参加しているとのことですが、Raideさんはどちらの出身ですか?

私はインドネシア出身です。インターネット接続が私の住む地域にやってきたのは2006年になってからでした。インターネットカフェに入り浸っていた時期にナルキッソスに巡り会いました。私が初めて出会った、エロ要素よりも物語性を重視したビジュアルノベルです。

・海外の方がオタク的トレンドにどのようにキャッチアップしているのか、非常に関心を持っています。お気に入りのアニメ・マンガ・ゲーム作品は何でしょうか?

自分の存在や認識、人間関係といったテーマを掘り下げるような作品が特に気に入っています。

ビジュアルノベル:ユメミルクスリ、ナルキッソス、ゆめにっき
ゲーム:ヴァルキリークロニクル、メタルギアソリッド1・2、.hack、.hack//G.U
マンガ:2001夜物語、ハチミツとクローバー、パラダイスキス
アニメ:キノの旅、輪るピングドラム

・かたわ少女以外に関わっているプロジェクトはありますか?

あるカナダ在住のライター・プログラマーとビジュアルノベルの開発をしています。
http://loveconquersallgam.es/

そのほか、アマチュアのビジュアルノベル翻訳プロジェクトの手伝いもしています。
http://amaterasu.tindabox.net/index.php?page=projects

・手がけられた作品はどこで見ることができますか?

完成作についてはAnalogue: A Hate Story があります。
http://ahatestory.com/

8月19日にその続編 Hate Plusがリリースされる予定です。
http://hateplus.com/

・今の絵柄に至った経緯を教えていただけますか? 影響を受けた作品やイラストレーター、アナログ・デジタルといった手法の好み、お使いのツール等……

アニメ調のキャラクターが好きです。等身については、リアルな3Dよりは多少デフォルメされたものが好みです。多くの美少女もののような、頭でっかちで胴の小さなものはちょっと違和感があります。一番最初に影響を受けたのは、杉崎ゆきるのD.N.Angelと、石川史の幻想水滸伝Ⅱ・Ⅲです。

紙を無駄にせずにすむ(環境に優しい)のでデジタルの方が好みです。使っているツールは、線画用にSAI、画像編集にPhotoshop CS6、画像管理にACDSee Proです。タブレットはWacom Intuos5 mediumです。

SAIの開発が止まってしまったようなので、セルシスのIllustStudioを使ってみたいのですが、こちらは英語をサポートする見込みはなさそうなのが残念です。

・日本のかたわ少女ファンへコメントをいただけますか?

かたわ少女のメッセージの一つは、生まれつきの障害や生まれた後の怪我によって、登場人物が完全ではなくなったとしても、それで彼や彼女の人生が破滅してしまうわけではない、ということです。障害を負っていても、彼らはそれぞれに事情を持ち、幸せを欲している人間たちなのです。その瑕疵によって彼らの人間性が損なわれることはないのです。この私たちの世界、そしてそこに生きる人々も、やはり完全ではありません。人類が生きながらえるために、日本、東アジア、地球全体が、特定の地域だけでなく、世界中に散らばる人々の理解と寛容と協調を必要とする課題に悩まされています。日本語を読むこともできない、いろんな国の「バカなガイジン」の集団が手を組んで、自分たちだけで日本風のエロゲを作ったことは、それ自体がすでに奇跡と呼ばれています。私から見れば、これは足がかりだと思います。このグローバル化された世界には、これよりもはるかに大きなことを成し遂げられるという希望があると思います。