『もし編集者の誰か が、「日本じゃラズベリー味のアイスキャンディなんて売っ
てねーよ」とか言ってきたら、俺絶対そいつの家に夜中に押しかけて刺すから』
や あみんな、Silentcookだ。また皆さんを死ぬほどうんざりさせる時がやって来
た。前の私のブログ記事を本当に読んでくれた人(多分二人く らい?)は別とし
て。お題は「この時期の編集作業における苦労話」だ。
さて、ラズベリー味のアイスキャンディーの件。これはある (能なし)ライター
が実際に言った言葉だ。他人の文章を編集していて、下調べと言う作業がその恐
ろしい本性をあらわにしたとき、どれだけ とんでもない目に会うかという格好の
例だ。
私はKSの医療アドバイザーという(うさんくさい)栄誉に浴している。そもそも私
が このプロジェクトに参加を認められた主な理由もそれだった。もしあなたが何
か恐ろしい病状に苦しんでいる子供たちでいっぱいの学校を題材に文章を 書くと
しよう。あなたは現代医学の進歩と現状、そしてそのせいでプロットが破綻する
可能性を少々気にしてしまうんじゃないか、と思う。
と いうわけで、専門家を見つけて、自分が書きたい題材について質問するのは実
に理にかなっている。少なくとも明白な間違いは避けられるし、多少のア ドバイ
スで作品は大いに真実味を増すだろう。
そこで考えてみよう。あなたがビジュアルノベルのチーフ編集者という高い地位
に 就いたら、何が起きるか?
ご名答。みんなの文章を細かくふるいに掛けて、あらゆるディテールにこだわり
まくることができる。
つ づりや文法の訂正、響きを良くするための文章の並べ替え、折に触れライター
・絵師・ディレクター間の連絡係、場つなぎ用スクリプトの代筆、矛盾の チェッ
ク、その他のさまざまな雑務に加えて、あなたはなんでも知っている物知り博士
を目指せるわけだ。神様に検索エンジンの存在を感謝し よう。
でも残念ながら、全てが文章になっているわけじゃない。少なくとも、容易にア
クセスできる状態にはなっていない。その上、誰かがふ らりとやってきて、とっ
かかりを知らせてくれるまで、あなたが考えもしないようなことだってある。
たとえば、アメリカ人はパス ポートの写真を撮るときに微笑むが、ヨーロッパ人
はそうしない。知ってた?
あるいは日本の一部の都市では、自家用車を買う時に駐車場を 持っているという
証明書を提示しなければならないことは?
そういう事実があるということさえ知らないのに、それに関する情報を探そうと
考 えたりするだろうか?
そうだよ偏執狂、ゆっくりしていいぜ。しばらく付き合ってやるからさ。
え、アイスキャンディはどう したって?
日本に旅行に行く友達に一個買ってから『包み紙を持って帰ってこい』って頼ん
だ。例のライターは脅迫を(まだ)実行していない ので、どうやら私は今のとこ
ろセーフのようだ。
次回は翻訳についてダラダラしゃべるつもりだ、たぶん。今はAct 3のスクリプト
を……
-Silentcook
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